UMLの基礎知識

複雑なシステムを分析設計するためにはシステムを多面的に捕らえる必要がある。そこで有効になってくるのがUMLである。

  • ユースーケース図
    • アクターとユースケースから構成される。
    • 利用者の視点から機能を表現する。
    • ユースケースのサイズはアクターが意識するサイズとなる。
    • アクターになりえるものとして、ユーザとハードウェアと他しシステムがある。
    • ひとつのユースケースはひとつの目的を持っている。
      • ただし、中断する場合はユースケースを分割する。たとえば、ビデオレンタル業務は目的であるが、貸し出しと返却の間には中断があるので、ユースケースとしては別にわけたほうがよい。
  • ステレオタイプ
    • 拡張のための表現。基本的に表記内容は自由らしい。<>といった具合に表示する。
  • コンポーネント
    • プログラムファイル、実行ファイル、データファイル、データベースのテーブルを構成要素としてその関連を示す。
  • ユースケース記述
    • 概要、シナリオ、イベントフローの3つがある。
    • 概要は、ユースケースの役割や目的を数行で説明するもの。
    • シナリオは、ユースケースの具体的な流れの一つ一つを具体的な名前や数字を使って記載する。ひとつのユースケースは複数のシナリオをもつことになり、大別すると目的を達成した場合を表す基本シナリオと、達成できなかった場合を表す例外シナリオに分かれる。
    • イベントフローは、ユースケースの流れのすべてを汎用的な名前を使って記述するもので、ひとつのユースケースに対してひとつのイベントフローが作成される。ひとつのイベントフローは、事前条件、事後条件、基本フロー、代替フロー、例外フローから構成される。事前条件と事後条件がシステムに対する制約であり、各フローがそれぞれ、基本的な流れ、頻度が少ない正常な流れ、正常終了しない流れとなる。


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