はじめに

CVSは、システム開発などで使用されるバージョン管理システムです。

CVSを使用する主なメリットは以下のとおりです。
・同一ファイルに対して複数の開発者が修正する場合に、手作業によるマージを自動化します。
・各ファイルの修正履歴を簡単に取り出せるので、バグ調査を効率的に行うことが出来ます。

CVSは、各開発プロジェクト毎にリポジトリというものを用意することを要求します。
リポジトリは、開発プログラムのマスターだと考えてください。(日本語ではよく"格納庫"と訳されます)
プログラマは、一つの機能を実装し、動作確認を行った後、自分のローカルディレクトリからリポジトリに対して、
反映作業を行います。これをコミットと呼びます。
コミットは、通常動作確認がとれているファイルに対して行います。
なぜなら、コミットは開発ソースのマスターであるリポジトリに対して影響を及ぼすので、他の開発者に対して迷惑をかけるからです。
(ただし、どのように運用するべきかはCVSでは定義していませんので、開発チーム内で簡単な運用ルールについて定めておくべきです)

cvsは、リビジョンとリリースという2通りのバージョンがあります。
リビジョンは、ファイル毎に修正する度に割り振られる番号です。
リリースは、ソフトウェア製品としてのバージョンをあらわします。
Windows95や98などの番号に相当すると思えばわかりやすいと思います。)